原価を作り込む

原価は「掛かってしまう」ものではありません。目標原価を定め、それを達成するために全社一丸となってありとあらゆる努力をする必要があります。つまり原価は「作り込む」必要があるのです。あこうは、適正な目標原価の設定方法と、達成活動の在り方をお伝えします。

「予定販売価格」-「目標利益」=「目標原価」

この式は、適正な目標原価の設定についての考え方を表すとともに、原価企画の本質を表すものでもあります。すなわち、販売価格は市場原理で決まり、企業の存続発展のために必要な利益も必然的に定まります。すると、その差である目標原価もまた、自動的に算出されることになります。原価企画はこのようにして目標原価を定め、それを達成させる活動であると言えます。

原価企画は製品開発の中で行われる

お金のことは経理に任せておけばいい、と思っていませんか。原価の大半は開発段階で決まります。製品開発の中で原価を作り込む活動の中心はVE活動です。「VE四十八手」や「四元解析」など、トヨタ自動車が目標原価を必ず達成してきたノウハウを伝授します。